今回は天然ぶりについて紹介します。
天然ぶりが安い理由
天然ぶりが安い理由をまとめました。
1.その年に大漁に獲れた
2.ブランドによって値段が違う
3.スーパーの切り身は、ぶりではない可能性
安い理由1:その年に大漁に獲れた
1つ目の理由は、大漁だったということです。
ブリは出世魚で、主にヤズ・ワカナ・ハマチ・ブリと分けられます。
毎年大漁というわけではなく、去年大漁だったのに今年は不漁だったなんてこともあります。
また、需要量・ブランド・品質でも大きく分けられるため全国同じ値段ではありません。
例えば、北海道で大漁だったからと言って、東京で安く提供されるわけではないですよね。
天然ぶりが安いというのはお店の努力もありますが、自然の運任せでもあるのです。
ぶりは、旬によって値段も変わります。
ぶりの旬は冬ですよね。
11月、12月あたりは、1kg1000円は超えます。
6月、7月あたりになると、1㎏300円台にまで下がるのでその差は3倍です。
旬に食べると美味しいため、需要の少ない夏場は値段が下がります。
天然ぶり=高級というイメージがありますが、出荷量や旬で大きく変わるのです。
安い理由2:ブランドによって値段が違う
2つ目にブランドの違いです。
2022年の「鰤-1グランプリ」と称した市場大会では「煌き」がグランプリを獲得しました。
目利きの厳しい認定し、セリでは400万円と史上最高額。
一般的に知られているのは富山の「ひみ寒ブリ」ですね。
タイミングによっては、手に入らない人気の天然ぶりです。
富山のぶりは有名でどれも美味しいですが、全国の漁獲量1位は長崎県。
2位に島根県、岩手県、北海道、千葉県…と続きます。
どのブランドも漁師こだわりの天然ぶりです。
石川県の「能登ぶり」や三重県の「桜ぶり」などブランドも様々で、収穫量や時期により価格が違ってきます。
「安いから」「ノーブランド」だから美味しくないわけではなく、ブランドごとの味わいを感じることができますよ。
安い理由3:スーパーの切り身は、ぶりではない可能性?
最後に『ぶり』ではない可能性ということです。
ぶりは出世魚で、長さや重さで区別します。
地方によって呼び方は違いますが、ぶりの稚魚は一般的にモジャコと分けられ、40~60㎝くらいになるとイナダやハマチに分類。
60~80㎝になるとワラサやメジロに分類され、80㎝以上のものをぶりと呼びます。
もしかしたら、1つ下のワラサ・メジロを『ぶり』として販売している可能も考えられるのです。
お店では、切り身でサイズなど分かりませんので、ワラサをぶりとして売ることはよくあります。
本当に味の分かる人には、脂の乗りや身の締まりで違いが分かりますが、スーパーのように小分けにされ何時間も陳列されているものでは、味分けが難しいです。
どちらにしても、美味しさには違いがありませんので安心して食べられます。
天然ぶりの悪い口コミ
天然ぶりの悪い口コミをまとめました。
・見た目は大きくて期待したが、ハラミにも脂がのっていない
・寒ブリなのにブリトロもなく、血抜きも未処理
・大きさの割に高いと感じた
見た目は大きくて期待したが、ハラミにも脂がのっていない
通販で購入した人の声ですが、ハラミにも脂がのっておらず、不満だったそうです。
人によっては、あっさりして食べやすいことで満足したという声もありました。
ぶりにも個体差があるので、全てが美味しいとは限りません。
寒ブリなのにブリトロもなく、血抜きも未処理
スーパーで切り身にしてあるぶりでは、あまり感じることはありませんが、ネット購入では血抜きがキレイにしてないという声が多かったです。
天然ぶりのいいところは、臭みがなく脂乗った身ですので、期待外れで残念だった人が多くいました。
刺身にして食べたかったという人も、到底生では食べれない状態だったそうです。
大きさの割に高いと感じた
天然ぶりは、大きさもさまざまです。
人間と同じで個体差は、どうしても出てしまします。
養殖でしたら、安定した餌や運動量で同じ大きさを生産することはできますが、天然は自然任せになるので、不可能です。
ネットでは実際に目で見て購入できないので、満足できない結果になったのだと思われます。
天然ぶりの良い口コミ
天然ぶりのいい口コミをまとめました。
・丸々太ったブランドぶりで脂ものっていた
・天然の日本海側の寒ブリは脂の乗りがちょうどよかった
・値段が高かったが、味と大きさで満足した
丸々太ったブランドぶりで脂ものっていた
脂の乗りがいいぶりは、刺身にしてもしゃぶしゃぶにしても、美味しかったと好評です。
日が経っても塩焼きやブリ大根にして最後まで無駄なく食べられるのが嬉しいですよね。
天然の日本海側の寒ブリは脂の乗りがちょうどよかった
産地によって味もさまざまですが、脂の乗りがちょうどよかったという人もいました。
脂っこいと全部は食べきれず、あっさりしていると物足りないと感じます。
捌く段階で脂がのっていると分かると、とても嬉しいですよね。
味と大きさに満足
大きさ相当の値段という声と、味が美味しかったので満足という声がありました。
天然ぶりだから美味しいというイメージがありますが、天然ぶりは餌が一定のものではないため、味や脂ののりは個体差が出てしまいます。
味は好みによって分かれるのですが、天然物は見定めて価格相当のものを購入することができるといいですね。
天然ぶりをより安く購入するコツ
天然のぶりを安く購入するには、市場や鮮魚店がベストです。
スーパーでも安く販売されていますが、鮮度は負けてしまいます。
安く美味しいものを食べたいのであれば、近くの鮮魚店に覗きに行ってみるのもいいですね。
ぶりは旬が冬ですが、希少性が高く需要もあるため旬でも高く値がついてしまいます。
夏以外は美味しく食べられると言われているので、天然ぶりを安く食べたいなら春前がおすすめ。
他にも、ネットでの購入も可能ですが、冷凍販売がほとんどです。
キレイに下処理して冷凍し、ゆっくり解凍すればそれなりに美味しく食べることができます。
近くに市場や鮮魚店がない人にとっては、一番有効な方法でしょう。