攻玉社は、福沢諭吉・新島襄・中村正直らと並び明治六大教育者の一人とされる近藤真琴が、文久3年(1863)に設立しました。
蘭学の私塾を母体とし、明治2年(1869)に東京築地に設立された学校です。
その歴史は150年を超える由緒ある学校です。
現在、東京都品川区西五反田五丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校です。
「攻玉」とは、詩経の「他山の石以て玉を攻(みが)くべし」から引用したもので、これが同校の建学の精神です。
攻玉社が「やばい」との声はなぜ?
「攻玉社」を検索すると、「やばい」というワードが出てきます。
一体なぜなのでしょうか。
(引用:みんなの高校情報 東京)
- 校則非常に厳しいです。スマホは禁止、全く自由がありません。
- スマホの携帯禁止。見つかると取り上げられる。1回目で1週間、2回目で1か月。3回目は忘れました。
攻玉社は、他校に比べると、規則が非常に厳しいといわれています。
頭髪チェックや、携帯電話の持ち込み禁止など、今の時代の学生たちにとっては厳しすぎる校則かもしれません。
歴史ある学校であるが故に、少し古臭い体質が残っている雰囲気がある学校です。
そのため、外部の人たちから「やばい」と言われてしまうのでしょう。
しかし、ある程度厳しい校則というのは、進学校ではよくあることです。
携帯電話を触りながら勉強はできませんからね。
攻玉社は、どちらかというと管理型の学校です。
最近では、自由な校風を求める人も多くなっていますが、自由というのは、悪く言えば、放任型とも言えます。
自ら考え、行動できる人なら、自由な校風でもやっていけるでしょうが、自由の中で自分を律して頑張れる学生というのは、ほんの一握りです。
大抵の人は、ある程度の管理がなければ、気持ちが緩んでしまうでしょう。
管理型というと、なんだか窮屈な印象がありますが、攻玉社は、それだけ「面倒見がいい学校」とも言えます。
学校側が、生活面や学習面をある程度厳しく管理することによって、常に高い大学合格実績を誇っています。
頭髪チェックなどもありますし、派手な印象はない学校ですが、「質実剛健」の精神を持った攻玉社の生徒たちは、大変真面目で芯のある生徒ばかりです。
攻玉社は、決して「やばい」学校ではなく、硬派な学校だといえるでしょう。
攻玉社の良い口コミ1:国際的な教育が受けられる
(出典:攻玉社)
攻玉社は、30年以上も昔からたくさんの帰国子女を受け入れてきた学校です。
昨今、多くの学校がグローバル化や多様性を掲げるようになりましたが、1990年代からこのような国際的な教育を実践してきた学校はほとんどありません。
攻玉社では、国際学級と呼ばれる帰国子女だけのクラスが1学年6クラス中1クラスあります。
男子校で帰国子女を受け入れる学校がこれまであまりなかったので、帰国子女の保護者からも人気が高い学校です。
また、6人に1人が帰国子女という環境は、普通クラスの生徒たちにも、大変いい影響を与えます。
行事やクラブ活動などを通して、カルチャーや友人関係を含めてグローバルな教育を受けられるというのが、攻玉社の魅力です。
攻玉社の良い口コミ2:東大にも!進学実績がいい
(出典:攻玉社)
攻玉社のカリキュラムは、豊富な授業量ときめ細やかな教育で生徒の可能性を最大限に引き出してくれる内容になっています。
先生方はとても熱心な方が多く、男子の特徴をよく理解し、伸ばす方法を知っているプロばかりです。
また、過酷な中学受験を乗り越えて入学した生徒たちですから、真面目で力をもった生徒がたくさんいます。
高校2年生までは部活動など自分たちがやりたいことに熱中しますが、大学受験の準備に入ると、とたんにスイッチが入ります。
学年一丸となって大学受験に挑むという雰囲気があり、難関大学進学を目指して、お互いに刺激しあいながら切磋琢磨できる環境が攻玉社にはあります。
そのため攻玉社は例年、多数の難関大学への合格を実現しています。
東京大学にも現役合格する生徒が毎年10〜20名程度もおり、教育の質の高さがうかがえますね。
都内の中高一貫の進学校として国内でもトップクラスの進学実績を誇る学校です。
攻玉社はどんな人に向いている?
攻玉社の校訓は、「誠意・礼譲・質実剛健」です。
心身ともに逞しい硬派な男子に育てたいという家庭におすすめしたい学校です。
また、勉強面についても、学校側がしっかりサポートし、伸ばしてくれる学校ですので、難関大学に進学したい、勉強を頑張りたいという人には、大変魅力的な学校です。