2017年にてアニメ化した「いぬやしき」。
作画が美しく、ストーリーもおもしろいと評判のいぬやしきですが、一部で「イライラする」などの声があるようです。
今回はそんな「いぬやしき」について調査しました。
いぬやしきとは
いぬやしきとは講談社の漫画雑誌、イブニングにて2014年から2017年まで掲載されたSF青年漫画です。
2017年にてアニメ化を果たし、2018年には実写化もされている人気コンテンツです。
初老の男性、犬屋敷壱郎はサラリーマン。
ある日突然、ガンによる余命宣告を受け自暴自棄になってしまいます。
その晩、高校生の獅子神皓と共に宇宙人のUFO墜落事故に巻き込まれ死亡。
地球人を殺してしまった事の隠ぺいを図るため、彼らは二人を機械の体として生き返らせます。
二人が宇宙人の手により、機械となり人間を超越した力を手に入れるところから物語が始まります。
いぬやしきのアニメが「ひどい」「イライラする」との声はなぜ?
いぬやしきのアニメが「ひどい」「イライラする」と言われる理由は大きく分けて二つあります。
・声優に俳優がキャスティングされている
・暴力や凄惨なシーンが序盤から多い
上記のような意見が一定数みられました。
声優に俳優がキャスティングされている
一つ目の声優に俳優がキャスティングされているという点ですが、一番大事な主人公の声優も俳優でした。
声優を本職としている人ではないため違和感があったようです。
- セリフが棒読みで抑揚がなく感情が伝わらない。
- 感情がこもっていないので聞いていてイライラする。
等の意見が一定数見受けられました。
イライラするという評価はここからきているようです。
暴力や凄惨なシーンが序盤から多い
二つ目の暴力や凄惨なシーンが多いという意見ですが、アニメ版だと2話からかなり凄惨なシーンが描かれています。
機械の体になり、生きている実感が持てなくなった獅子神が知らない家に侵入し、罪のない家族を殺して回る描写があります。
- 子供も容赦なく殺害するので、残酷で見ていられなかった。
- 深夜帯の放送ではあるが、録画等で子供に見られたら悪影響があるのでは。
等の意見がありました。
2話以降も暴力シーンや爆破など派手な描写が多く、見進めるのを断念した人もいたのではないでしょうか。
以上の二つがいぬやしきのアニメが「ひどい」「イライラする」と言われる大きな要因となっています。
いぬやしきのアニメの良い口コミ1:作画が美しい
賛否両論のあるいぬやしきのアニメですが、作画がとても美しいという口コミもあります。
原作のリアリティある作画がアニメ版では更にリアルに描写されています。
人間味ある動きが美しく、戦闘シーンなどのインパクトある場面ではより3Dのような質感を味わうことが出来ます。
主人公がおじいちゃんと高校生というそもそもギャップのある主人公二人の動きの違いや表情なども細かく描写されており、物語をさらに楽しむことができます。
前述で低評価の口コミが多かった声優に関してですが、このリアルで3Dのような作画と合っているように思います。
犬屋敷壱郎役の小日向文世さんはアウトレイジ等に出演する有名な俳優です。
気弱なおじいちゃんでありながら、心の奥では強い信念をもって生きている力強さを演じ切っています。
獅子神皓役の村上虹郎さんも最初こそ独特な声質で違和感があるものの、物語終盤になるにつれ演技に磨きがかかっています。
声優としての演技ではどうしても違和感を感じる部分はあるものの、いぬやしきのリアル路線での作画にはベストマッチしていたのではないでしょうか。
二人の俳優を起用したことにより、さらに作画の美しさが際立って作品に入り込める作りになっています。
いぬやしきのアニメの良い口コミ2:ギャップあるW主人公
いぬやしきではW主人公で物語が進んでいきます。
高校生とおじいちゃんというキャスティングがまず意外性がありますが、なんとヒーロー側がおじいちゃんの方なんですね。
このめずらしい設定が面白いという口コミが多くありました。
気弱で世間や家族からも冷たい対応をされていて、更に余命宣告まで受けてしまうおじいちゃん、犬屋敷壱郎がこんな境遇から一転してヒーローとして活躍していきます。
機械の体となり、病気を治したり人を助けたりして人に感謝される存在になり、感謝を受けて涙を流し喜ぶ犬屋敷の姿は必見です。
対し、高校生獅子神は家族と友人以外には全くの無関心という二面性のある青年でした。
機械の体になったことを自覚すると、いじめられ不登校となっていた親友を救うためにいじめの主犯を射殺しました。
ここまでは情状酌量の余地がありそうですが、その後は自分が生きている実感をえるために次々と凶悪な事件を繰り返し、過激な行動を取り始めます。
同じ機械の体にされた二人の主人公ですが真逆の道を進んでしまいます。
表の主人公が犬屋敷、裏の主人公が獅子神という構成で物語が進んでいきます。
この二人のギャップやそれぞれのストーリーがいぬやしき最大の見どころといえます。
いぬやしきのアニメまとめ
声優さんの演技に違和感を感じてしまうなどの声がありましたが、俳優と声優は全く別のお仕事なので多少の違和感は仕方がないといえます。
また、前述のとおり3Dのようなリアルな作画とはマッチしていたのではないでしょうか。
アニメというよりは吹き替え映画を見るような気持ちで見るとより楽しめると思います。
ただ、どうしても暴力や凄惨なシーンがあるのである程度耐性がある人が見るのがよさそうです。
吹き替え映画や3Dアニメーションが好きな方、また共感出来る場面や泣けるシーンもありますので、映画好きの方は本作品をより楽しむ事ができるのではないでしょうか。