全国のラーメンファンが集まるほど人気な神奈川県湯河原にあるラーメン店「飯田商店」。
TRYラーメン賞で殿堂入りを果たすなど、おいしいと評判の飯田商店がなぜ人気なのか、その理由について調査しました。
飯田商店とは
飯田商店とは、神奈川県湯河原にあるラーメン店です。
湯河原と言えば温泉街ですが、そこに全国のラーメンファンが足を運んでやってくる人気のお店。
店主は1977年生まれの飯田将太さんで、25歳まで東京で日本料理人として働いていました。
しかし、実家の会社が経営悪化のため帰省。
身内のラーメン店を手伝い、店長を得て、自分のお店をオープンしています。
当初、お客さんが来ないことで苦労した時期もあったそうですが、今や知る人ぞ知る名店。
TRYラーメン賞で4年連続大賞している味なので、全国トップレベルは間違いないでしょう。
店主の人柄もいいことから、味以外でもとても人気なラーメン店となっています。
飯田商店がはなぜ人気?
ここまで飯田商店が人気なのはなぜなのかまとめました。
美味しいや、店主の人柄の良さもありますが、ここまで人気を集めて知名度を上げてきた理由を調査しました。
1.味の変更
まず、考えられるのは「味の変更」です。
飯田商店は、100%鶏スープで提供していました。
このベースに、醤油ダレや鶏油を加え独自の味を生み出していました。
これができるのは、元日本料理人としての腕の見せどころなのかもしれませんね。
「ダシの味わいや食材のうま味を楽しめる。日本料理に近い。」というコメントをしている人もいました。
飯田商店が「鶏清湯(ちんたん)ラーメン」を、世の中に広めたとも言われています。
しかし、そんな人気の味を大きく変えました。
スープは鶏と豚の2種類を使用し、シンプル過ぎない味を追求。
味を変えたことに常連からは賛否両輪でしたが、変更後もTRYラーメン賞で大賞を獲得し、文句なしの味に仕上がっていることが分かります。
2.初の支店
もう一つは、支店を増やしたことです。
今までは、本店のみで営業しており「支店展開には興味がない」と発言もしていました。
しかし、ライバル店の「とみ田」が出店を進めたことで、どこか心境の変化があったのでしょう。
飯田商店も、ららぽーと沼津のフードコート「NUMAZU GRANDDINING」に出店。
本店との味のブレを最小限に抑えるように、作業工程も工夫されています。
休日になると、オープン前から行列がすごいという人気ぶり。
本店では、「OMAKASE」で事前予約制となっています。
整理券の配布で密集を避けるためではありますが、そこでもなかなか予約が取れないと、人気の衰えは見えません。
飯田商店が高すぎるとの声はなぜ?
飯田商店が高いという声がありました。
らぁ麺飯田商店のお品書きを見ると、価格は下記の通りでした。(2023年8月6日現在)
■醤油味のらぁ麺
- しょうゆらぁ麺 1600円
- わんたん入りしょうゆらぁ麺 1950円
- しょうゆチャーシュー麺 2150円
- わんたん入りしょうゆチャーシュー麺 2500円
■塩味のらぁ麺
- しおらぁ麺 1600円
- わんたん入りしおらぁ麺 1950円
- しおチャーシュー麺 2150円
- わんたん入りしおチャーシュー麺 2500円
■つけ麺
つけ麺(しお味 or しょうゆ味)2000円
値段だけを見ると、ラーメン1杯で1,600円は高いですね。
手軽に食べられるのが「ラーメン」ですので、お昼に食べに出かける人も多いのではないでしょうか。
おそらく1,000円前後でラーメンを提供するお店が多く、それに比べるとお値段が「高すぎる」となったのでしょう。
しかし、飯田商店のこだわりを知っておけば納得の1杯です。
飯田商店の主な食材
飯田商店のスープ水は、全て逆浸透膜システムを使用した純水を使用しています。
逆浸透膜とは、水を通してイオンや塩類など、水以外の不純物は透過しない性質を持つ、ナノレベルの膜のことです。
鶏スープは、比内地鶏(秋田県のブランド鶏)、名古屋コーチン(愛知県の卵肉兼用種)、黒さつま鶏 黒王(鹿児島県 ブランド鶏)を使用。
豚スープは、霧島高原純粋黒豚(薩摩の黒い宝石と呼ばれる最高峰の黒豚)と金華豚(幻の豚と呼ばれる最高品種)を使用。
その他、塩や醤油ダレ、チャーシューも希少部位を用いり、最高の味に仕上げています。
ラーメンで最も大事な麺は、国産小麦の様々な挽き方でブレンドし、天然由来のかんすいと沖縄の塩「ぬちまーす」で調整。
らぁめん・つけ麺では、麺の切り方や加える水の量、小麦のブレンドなど全てを変えているのも、最大のポイントでしょう。
季節やその日の気温で、水温も変わってくるので微調整が必要になります。
一つ一つ、スープの味に合うように、調整して製造していることが分かりますね。
こうしたこだわりによって、値段も少し高くなっているのでしょう。
飯田商店の良い口コミ1:美味しいスープと多彩な具材
飯田商店が人気になっているポイントは、他にないスープの美味しさですね。
改良に改良を重ね、完成まで難航したそうですが、その分美味しくなっているのが口コミ評価を見ても分かります。
口コミ評価が高い分、期待している人も多くいますがその期待に応えられているのは、さすが飯田商店のラーメンです。
スープをレンゲですくうと、「スープが輝いていてバランスが完璧で雑味がない」と大満足の声がとにかく多いです。
安定した美味しいスープで、具材との絡み合いもよく美味しく最後まで食べられたと、口コミ評価は好評。
スープは絶品のようで、飲み干した人もいました。
シルキーな細麺タイプで、小麦の風味がして噛む度にうま味を感じる最高麺は、すすり心地もよいようです。
トッピングも多彩で、自分好みの1杯がオーダー出来ます。
人気が高かったのは、マッシュルームや海苔でした。
元日本料理人としての実績が、ここで活かされたと思われます。
飯田商店の良い口コミ2:接客がよく、店内がキレイ
飯田店主は、お客さん1人1人大事にしているのが分かるくらい、丁寧な挨拶だったそうです。
ラーメンが運ばれてから帰るまで、店員さんの接客が丁寧だったという声がありました。
店員全員で頭を下げて挨拶するので、食べて帰るときに気持ちが良かったと、ラーメン以外でも高評価です。
店主に話しかけても、ニコッっと笑って受け答えをしてくれたと口コミがありました。
さらに、店内も清潔感があって、キレイという声が多数ありました。
外観はパっとしない印象ですが、店内はきちんと掃除もされているため、ギャップが凄かったという声もあります。
厨房の佇まいは、まるで高級料亭と表現している人もいました。
奥には、製麺所があって厨房の設備も凄いということです。
一般的にラーメン店の厨房内は、どうしても脂っぽくなってしまうため、黒ずみなどが多く出てしまいます。
しかも、カウンターから丸見えなので清潔感に欠けるイメージを持たれやすいです。
その点、飯田商店は店内もキレイだったと言われているので、店主の性格が店内に出ているのでしょう。
そんな店主は、姿勢が凛としていて、こちらも背筋が伸びるという声がいくつかあり、身の回りや身だしなみがいいことが分かりました。