福島県南相馬市小高区にあった有名店「双葉食堂」ですがの2023年8月現在、閉店されています。
提供されているラーメンは評判が高く、リピーターも多かったことからも閉店理由が気になる方もいるようです。
今回は閉店理由や評判について調査しました。
双葉食堂とは
双葉食堂は福島県南相馬市小高区にある小さな食堂です。
昭和27年にイク子さんにより創業、その後70年以上に渡って地元の人々に愛されてきました。
しかし2022年9月、惜しまれつつも閉店してしまいます。
閉店当日は、長年地元のソウルフードとして愛してきた地元の人々によって行列ができたとのこと。
そんな双葉食堂の名物は、何といっても昔ながらの中華そばです。
透き通る琥珀色のつゆに大振りのチャーシュー、山もりのねぎ。
どこか懐かしさも感じる味は、地元の人たちの胃袋だけでなく心も温めてきました。
また店内もお店というより、おばあちゃんの家といった風情でとても落ち着きます。
何より、女将豊田英子さんの人柄に癒されます。
思わず「ただいま!」と言って、お店に入りたくなってしまうような、懐かしさと温かさのあるお店です。
双葉食堂が閉店した理由とは
地元の人々に70年以上も愛され続けてきた双葉食堂が、2020年9月をもって閉店しました。
閉店当日は双葉食堂を愛する人で、行列ができたほど、人々に愛されたお店でした。
それなのに、なぜ双葉食堂が閉店するに至ったのか。
その理由は、女将である豊田英子さんの体調が原因でした。
また実は地元民にとってソウルフードである双葉食堂ですが、何度か閉店の危機に陥っています。
店主が亡くなられた
双葉食堂は昭和27年、現在の女将である豊田英子さんの義母イク子さんによって創業されました。
クセのない中華そばと人情味溢れる接客で、地元民に愛される店へとなっていきます。
その後、イク子さんの息子であり、英子さんの夫である民生さんが後を継ぎます。
しかし民生さんが亡くなってしまいました。
夫の民生さんが亡くなったあとも、美味しいラーメンを食べてもらいたいと妻である英子さんが店を引き継ぐことになるのです。
東日本大震災の影響
英子さんが切り盛りし、変わらない美味しいラーメンを提供していた双葉食堂でしたが、2011年3月11日に東日本大震災の被害にあわれています。
多くの人が亡くなり、今なお行方不明者がいる未曾有の災害でした。
双葉食堂がある福島県南相馬市は原発の影響もあり、避難を余儀なくされます。
英子さんもさすがにもう店をもう一度開くことはできないかもしれない、これからどうしたらいいのだろうかと悩んでいましたが、避難先である新潟県で「またラーメンを作ってよ」と多くの人から背中を押されました。
そしてその後押しにこたえるように、鹿島区の仮説商店街の中の仮説店舗で営業を再開します。
すると、多くの人々が双葉食堂を訪れました。
双葉食堂の再開を多くの人が心待ちにしていたのです。
多いときには1日400食ものラーメンを作りました。
2016年には元々あった福島県南相馬市小高区に戻ることもできました。
健康問題
念願の地元に帰ってくることができた双葉食堂でしたが、その女将英子さんはすでに70歳(2020年当時)。
自分の健康に不安を持つようになっていました。
まだやれるかもしれない。
しかし急に倒れて、家族やお客さんに迷惑をかけてしまうかもしれない。
迷いに迷いながら、英子さんは2020年に70年以上の歴史のある双葉食堂を閉じることを決めたのです。
双葉食堂の良い口コミ1:心がほっこりする懐かしい味を堪能!
双葉食堂の口コミの多くに寄せられているのが、「ほっこりする」という言葉です。
まるでおばあちゃんの家に遊びにきたような落ち着いた店構え。
店内もどこか懐かしさを感じる、落ち着いた雰囲気です。
お客さんの多くが注文するという中華そばも昔ながらの王道の中華そばです。
琥珀色のスープは魚介より、動物系ダシのほうが強く、しっかり味なのにあっさりしており、完飲してしまう人も少なくありません。
大振りのチャーシューもさっぱりしておりペロリと食べてしまいます。
スープに浮かぶほどの山もりのネギもいい味をだしており、女性でも完食できてしまうのは、このネギのおかげかもしれません。
あっさりしているのに、コクのあるスープは、まさしく王道の中華そば!
だれもが懐かしさを感じずにはいられない味です。
「お母さん」たちが作るラーメンと接客は、思わず「ただいま!」と言ってしまいたくなるような懐かしさがあり、心もお腹も「ほっこり」すると多くのファンに愛されました。
双葉食堂の良い口コミ2:混雑必須のソウルフード!
東日本大震災から10年以上が経過しましたが、福島県南相馬市は未だ復興半ばです。
そんな中、真っ先に地元に戻り、再開したお店、それが双葉食堂でした。
まさに地元の人々にとってソウルフードともいえるお店です。
少しづつではありますが、人々が戻りつつある福島県南相馬市小高区で常に行列必須の人気店でもあります。
実際の口コミを見ても、人々に愛されていることがわかるものばかりです。
- 地元に帰ると必ず立ち寄ります!
- ずっと残してほしい小高区の名店です!
- 常に混んでいて、開店前についたけど、すでに並んでいました。
- 毎日でも食べたい、懐かしい味。
- 地元民ならお年寄りから若い人まで知っているといっても過言ではない、慣れ親しんだ味です。
平日でも店の外で待つ人も少なくありません。
そのため時には開店の11時前にお店が開くこともあったようです。
また女将の人情味溢れる接客も人気の理由のひとつで、名物の中華そばと合わせて、地元のソウルフードとして長年愛されてきました。