クラッシック感漂う車「センチュリー」ですが、安いですよね。
今回はそんな安さの理由や評判を調査しました。
センチュリーの中古が安い理由
トヨタが販売している高級セダンセンチュリーの中古車が安いと言われています。
その理由は『中古車に需要がない』ためです。
トヨタのホームページをみても分かるようにセンチュリーは『ショーファーカー』の部類に含まれます
ショーファーカーとは、「お抱え運転手が運転して、オーナーは後席で座っている」車です。
ユーザーの多くは社長や重役、芸能人などとなります。
もちろん中には個人で所有している人もいますが、法人の利用がほとんどです。
また、センチュリーのような高級車は中古車で購入されることが少ないため、需要が生まれにくいです。
これが、センチュリーの中古車価格が低いことに繋がっています。
実際の中古車価格とセンチュリーの特徴を見ていきましょう。
初代センチュリー (1967.11~1997.3) 中古車平均価格 227.1万円
2代目センチュリー(1997.4-2017.2 ) 中古車平均価格182.9万円
現行センチュリー (2018.6~) 中古車平均価 1,579.6万円
(参考:2023年5月現在のカーセンサー登録車)
センチュリーは2023年5月現行車で3代目となります。
現行車の中古車価格は高く、初代は登場から年数が経過しすぎていることから、狙うなら一つ前のモデル、2代目センチュリーとなるでしょう。
2代目センチュリーの新車時価格は1,113〜1,253.8 万円で中古車平均価格は187.3万円となっています。
日本初のV12エンジンが搭載された車です。
このエンジンはトヨタの直6(JZ型)を2基組み合わせて作られたもので、排気量は5.0Lです。
最高出力は280馬力で、滑らかな走りと静粛性が実現されています。
20年間生産されていた間に、8回のマイナーチェンジまたは価格改定が行われています。
その節目毎の価格をみてみましょう。
- (1997.4~2000.3)製造モデルの中古車平均価格150.2万円
- (2000.4~2001.4)製造モデルの中古車平均価格134.6万円
- (2001.5~2004.12)製造モデルの中古車平均価格146.5万円
- (2005.1~2005.12)製造モデルの中古車平均価格120.9万円
- (2006.1~2007.12)製造モデルの中古車平均価格148.7万円
- (2008.1~2010.7)製造モデルの中古車平均価格 228.6万円
- (2010.8~2013.4)製造モデルの中古車平均価格398.1万円
- (2013.5~2014.3)製造モデルの中古車平均価格301万円
- (2014.4~2017.2)製造モデルの中古車平均価格366.9万円
(参考:2023年5月現在のカーセンサー登録車)
続いて、5万キロ以下のモデルに絞ってみると250万前後〜450万前後とばらつきがあり、流通台数も9台のみと非常に少ないです
平均で言うと300万円代となっています。
以上のデータから程度が良く、年式の新しい中古車を購入する場合350万円前後の予算が必要と言えそうです。
続いて、センチュリーに対して不満な点・満足な点を口コミから探ってみました。
センチュリーの悪い口コミ
調査すると「安全装備が見劣りする」「立体駐車場に駐車できない」「維持費が高い」などの声がみられました。
2代目センチュリーは1997年に登場し、20年間生産されてきました。
その間にマイナーチェンジが行われてはいるとはいえ、設計は古くなっています。
その為、安全装備が充実している現在の車と比較すると見劣りしてしまいます。
他にもナビが古いなどという口コミが見られました。
地図は更新できても、表示画面などやルート案内の方法などから古さを感じとってしまうようです。
全長5,270mm 全幅1,890mmというサイズから立体駐車場などに駐車できないこと場合があるようです。
また、駐車できても隣の車からのドアパンチがないか不安という声もあります。
最後に維持費ですが、まずは燃料がハイオクとなります。
そして自動車税は排気量が5.0L以下で8万8000円。燃費は約7.0km/L。
ショーファーカーということから維持費を気にする車ではないというものの、法人でなく個人で所有する場合は、維持費が安いという車ではないことを理解しておきましょう。
センチュリーの良い口コミ
良い口コミは多く、「国産唯一のV12エンジン搭載車」「レクサスLS以上の静粛性、低振動」「後席の快適装備」などに対する声が上がっていました。
センチュリーに搭載されているV12エンジンに対しての口コミが多く見受けられます。
V12エンジンが搭載されている車は国産車で2代目センチュリーのみです。
3台目となる現行車はV8エンジンに収まったため、今後V12エンジンが搭載されることはないと言われています。
パワーのあるエンジンです。
最高出力こそ280馬力と今となっては目立つ存在ではないですが、車体重量の重たいセンチュリーでも低い速度域から安定した走りを実現してくれます。
静粛性においては、ハイブリッド車に敵わないものの、ガソリン車では最も静かな車という意見もあります。
エンジンから車に伝わる振動がほとんどないため、不快感がなく乗り心地にもプラスとなっています。
静かすぎて、ロードノイズが気になるという意見もあるほどです。
そして、『ショーファーカー』ということから後席重視、後席の装備は非常に充実しています。
リフレッシュ機能付きリクライニングシート、シートヒーター、シートファン、オットマンシート、大きなアームレスト、鏡、テレビ/DVDビデオなどです。
空調は運転席と助手席、後席は別々の温度設定ができます。
そして空調やオーディオ、助手席シートポジションなどの操作が後席でできるところも驚きです。
センチュリーの中古はどんな人に向いている?
センチュリーはショーファーカーということで後部座席の装備が充実した車です。
2代目センチュリーに関して言えば、国産で唯一のV12エンジンを搭載した希少な存在ということから所有感を満たしてくれる車と言えます。
おもてなし優先の車のため、スポーツカーのような機敏な走りはせず、非常に滑らかな走りをしてくれます。
エンジンの振動もきわめて少なく、乗り心地も良いです。
同乗者がいれば間違いなく満足してくれるでしょう。
また、一人でも上質な走りを楽しみたいという人にもおすすめな車となっています。
コメント